ペースメーカー外来|大井町駅の人工透析・内科・循環器内科なら|大井小川クリニック

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ペースメーカー外来

ペースメーカー外来|大井町駅の人工透析・内科・循環器内科なら|大井小川クリニック

ペースメーカーとは

ペースメーカー

ペースメーカーは、徐脈(脈がゆっくりな状態)のため立ちくらみ、めまい、失神などの症状がある人を対象に心臓に埋め込まれる小さな装置です。ペースメーカーは本体とリード線で構成されています。リード線は1本のものと2本のものがあり一般的でしたが、最近はリードレスペースメーカーというペースメーカー本体のみで構成され、心臓内(右心室内)に直接植え込むものもあります。

ペースメーカーは常に心臓を監視し設定されている心拍数よりも脈が少ないと心臓に電気刺激を与えて、脈を安定させます。ペースメーカーを埋め込むことで、息切れや動悸といった症状が改善し、日常生活の質が向上することが期待できます。しかし、ペースメーカーは機械であり、電池寿命(バッテリー)があります。電池がなくなってしまうとまた徐脈となってしまうため電池残量には注意が必要です。ペースメーカーの電池寿命は、その人のペースメーカーへの依存度により多少異なりますが一般的に8年~10年くらいとされています。ペースメーカーは機械であり、その間に故障や不具合を起こす可能性もゼロとは言えないため不具合がないか定期的にチェックが必要であり、そのチェックをする場がペースメーカー外来になります。

ペースメーカー外来について

ペースメーカー

遠隔モニタリング通信機

ペースメーカー外来は、心臓にペースメーカーを埋め込んでいる患者様が定期的に受診する外来診療で、ペースメーカーの電池残量や設定の確認、心臓の状態を調べています。合併症の早期発見にもつながり、安心した生活を送るために重要なものです。当院では基本的に半年に1回の頻度で来院いただき電池寿命が問題ないか、リード線の損傷がないか、不整脈がでていないか等を確認しています。

普段の薬処方の外来は毎月受診するのに対し、ペースメーカー外来は半年おきというのは心配、という方もいるのではないでしょうか。当院は遠隔モニタリングシステムを導入しています。専用の通信機をご自宅に設置することで、ペースメーカーが自動で異常がないかチェックし、その結果を定期的に届けてくれるシステムになります。自宅の設置も、自宅のコンセントに接続し電源をオンしたらあとはそのまま放置で大丈夫なので操作が心配の方でも大丈夫です。こちらを導入することで外来のない半年の間にもペースメーカーの異常を早期発見することができるため、当院ではこちらのシステムを導入、推奨しています。

*遠隔モニタリングシステムは異常の早期発見に優れていますが、救急対応を目的としたものではありません。急な状態悪化がありましたらかかりつけや当院まで連絡、受診ください。

ペースメーカー外来は完全予約制になります。

当院での診察を希望される方はお気軽にお問い合わせください。

当院のペースメーカー外来の対象者

ペースメーカー(リードレスペースメーカー)の植込みしている患者様

*植込み型除細動器(ICD)、両心室ペーシング機能付きペースメーカー/植込み型除細動器(CRT-P/CRT-D)の植込みをしている患者様は基本的には受け付けておりません。

当院で対応しているペースメーカーのメーカー

  • アボットジャパンメディカル
  • バイオトロニックジャパン
  • ボストンサイエンティフィックジャパン
  • メドトロニック

上記メーカーはペースメーカー外来及び遠隔モニタリングいずれも対応しています。

受診時に持参するもの

  • 診察券、保険証/マイナンバーカード
  • ペースメーカー手帳

初診の方は上記に加え、下記も持参ください。

  • 薬手帳
  • ペースメーカーのフォローをしてもらっていた施設からの診療情報提供書

ペースメーカー手帳について

ペースメーカー手帳

ペースメーカーを植込みされた患者皆様に配られるものになります。ペースメーカーの本体やリード線の種類や設定などが記載されており、ペースメーカー外来受診した際に、その結果を記載しておくことで、別の施設でもペースメーカーの記録などが確認することができるものになります。当院受診に限らず、他の病院やクリニック受診などの際にも携帯するようにしましょう。

注意点について

ペースメーカー植込み後は普段の生活する上でいくつか注意点があります

ペースメーカー外来に定期的に通院、遠隔モニタリングもしていれば何も心配いらない、とは言えません。ペースメーカー植込み後の方は普段の生活でも注意しないといけない点がいくつかあります。

  1. 携帯電話、スマートフォン、タブレット端末

    これらが発している電波がペースメーカーに不具合を起こす可能性があります。しかし、使用してはいけないというわけではありません。携帯電話やスマートフォンは15cm離して使用するよう指針がでています。そのため、電話をするときにはペースメーカーが挿入されているのとは反対側の手に持って電話するにしましょう。また、男性の場合は誤ってスーツやワイシャツの胸ポケットにいれないよう注意しましょう。

  2. 体脂肪率を測定する体重計や電気風呂など電気を使用するもの

    近年、家電量販店等で売られている体重計は体脂肪率を測定する機能のついたものも多いかと思います。体脂肪率は足から電気を流し、電気の流れる速さを測定して体脂肪率を測っているため、流した電気によりペースメーカーが不具合を起こす可能性があります。昔ながらの体重を測るのみの体重計であれば問題ありません。 銭湯などにある電気風呂もペースメーカーに電気が流れ、不具合を起こす可能性があるため利用しないようにしてください。

  3. 磁気を用いた治療器具

    磁気ネックスレスや貼付用磁気治療器(ピップエレキバンなど)は磁気がペースメーカーに悪影響を及ぼす可能性があるとして使用が禁止されています。近年、新しい商品も多く出ますので使用する前に商品の説明書をよく読む、購入前に店員さんにペースメーカー植込みしていても使用できるか確認する、などすることをお勧めします。

  4. EAS(Electronic Article Surveillance)

    EASとは電子商品監視機器(盗難防止装置等)の総称になります。よく目にするものといえば、大型スーパーやショッピングモールの出入口で盗難防止用に設置されたゲートのことです。商品についている防犯タグを探知できるように電磁気を発しているため、ゲート上や近くに長時間立っていると不具合を起こす可能性があります。ゲートは立ち止まらずに通り抜けるようにしましょう。

  5. 旅行

    飛行機を利用する際に、空港保安検査での金属探知に反応することがあるため、事前にペースメーカー治療を受けていることを伝えるようにしてください。その際にペースメーカー手帳を提示することをお勧めします。

等々、気を付けていただく点はあります。上記記載の他にもわからないことがありましたら、外来受診時に相談ください。